辻村深月「朝が来る」中学生が…と思うと苦しくなる

この「朝が来る」を紹介しているSNSを見て、そういえばまとめ買いした中にあったな…と。

最初は子どものトラブル。わが子が一番かわいいから、「うちの子が言ってた」を丸ごと信じる親は、わたしも多く見てきた。どっちが本当のことを言っているか、大人の目がないと難しい。そんなトラブルが解決した矢先、突然、女の子からの電話「子どもを返すか、お金をください」って。え?!って展開だった。
でも、この夫婦が不妊治療の末、どういう思いで特別養子縁組をしたか。これはただただリアルな話。
この夫婦に子どもを渡す側の親、中学生での妊娠。
気づいたときには、中絶出来る時期を過ぎていて、出産になる。
学校の友だちには肺炎で入院と嘘をついて、出産をひた隠し、日常に戻す。
なのに親戚のおじさんにはあっさり喋る。あのくだりは本当に胸糞悪くてイライラしながら読んでしまった。本当にありえない。無神経にも程がある。
家出する立派な理由だと思う。
他に、どこかに、頼りになる大人が、どこかに居たらここまで悪い状況にならなかったのにな。でもいないよな。
中学生、高校生じゃ無理だよ。
最後は、これからの人生が好転していきそうな雰囲気で終わったのが救い。
でも気になる。この後、どうなったんだろう。親の元に帰ったのだろうか。親はさ、どう思うのだろうか。何も思わないか。どうしょうもない娘。で片付けられるんだろうな。はぁ。お前らが原因だからな!!!!と言いたい。
これは引きずられる作品。記憶に残る。
どのページから読み返しても、苦しい。辻村深月さん。天才。
