湊かなえ「人間標本」最高でした

※ネタバレします
父親の手記を読んでるときは、欲望を抑えられず倫理観ふっとばしてやっちゃったのか。
本当にリアルで、食欲がなくなる。
蝶の標本を作るくだりですら、グロい。
息子の手記を読んだ後の父親の焦りが本当に伝わってくる。
でも、どうしても、至だけ動機が腑に落ちない。
突然、杏奈が蒼の胴体に斧を振り下ろしているところを見て即座に”共犯”になる気持ちへ向かうとはどうにも思えない。
杏奈のことが好きだった。という動機があったのかもしれないが、それでも弱い。
人の体を標本にする手伝いなんて、あっさりできないって。でもその理由がいまいち書かれていない。
気になる、気になるにも、殺してしまったから聞けない。この辺も父親としては、もういたたまれないだろうな。
この本読んでから、蝶を見るたびに…もう、ね。
本当に面白かったです。