わたしの

2025年10月2日 木曜日の記録

辻村深月「スロウハイツの神様」上巻は退屈だ。2周するべき小説だった。伏線の数が異常。

スロウハイツの神様 上下巻

極力ネタバレ無しで書きますが、まだ読んでいない人はこの先は見ない方がいい気もする。

スロウハイツの神様を知ったきっかけは、友達のすすめ。
面白い本貸して!って言って持ってきてくれたのがこの「スロウハイツの神様」だった。

しかし、読み進まなくて。でも借りた友達に是非感想を言いたいし…。我慢しながら面白くなるんだろうとぼんやり期待しつつなんとか下巻に突入。それでもいまいちピンと来なくて。
下巻の中盤あたりから、え?、うわ。という展開があって。ペースが上がる。

そして最終章、下巻も残すところわずか。すでに371ページ。
この最終章が凄まじくうわわぁぁぁぁ……という感情(語彙力がひどい)
なにこの感動。凄まじい。読んでよかったと心から思った。

以上が10年前に読んだときの感想です。当時の感想をしっかり記録していたら…。と思う。

そして現在、たまたまブックオフを徘徊中「スロウハイツの神様」が目に留まり、「懐かしい、たしかラストいい話だったんだよなー」ってペラペラめくっていたら夢中になって最終章とその一つ前の話から、立ち読みで熟読してしまった。

そこから辻村深月やっぱり凄い。と思って「子どもたちは夜と遊ぶ」→「かがみの孤城」→「ぼくのメジャースプーン」と読んで感動が止まらず。レビューはこちら
そうなるとやっぱり「スロウハイツの神様」欲しい!!!どうしても欲しい!!!となり。
2周目スタート。驚き。意味が解ってから読むともう、1ページ、1ページが本当に尊いな。
何故当時その場で2周目に突入しなかったのか。信じられないような感動に包まれたのと同時にやっと読み終わったーという達成感が勝った?それほどスロウハイツの上巻は読み進まなかった。

「スロウハイツの神様」1周目の退屈だった理由を、読書初心者のわたしが2周目を読みながら考えた。
主人公が誰なのか途中までよくわからなかったんですよね。
なんとなく環が主役っぽいけど、狩野視点で描かれている割合が多いから狩野の話なのかな?でもこれといって狩野の驚きのエピソードとか出てこず。
正義もいいキャラだけど主役までとは行かないし、スーは間違いなく脇役だろうが、スーの話も長いな。この話、のちに生きると思えない。コウちゃんも物語の軸なのか脇役なのかなんなのか。
この時の心境はそう、本題はまだ?え、上巻終わっちゃったよ、本編はどこから?下巻も終盤にきちゃったよ?だったと思う。
全部読んで、最終章の破壊力は一生の思い出になるほどの衝撃を与えたけれど、それでも上巻はなんだったんだろう。と。

ストーリーを知っている2周目、わたしが最初から意識していたのは当然「環」と「コウちゃん」。
そしてわたしが退屈に読んでいた部分(特に上巻)に、環とコウちゃんの、人柄、人格、性格がなんとも丁寧に書かれているではないか。
そう考えてより丁寧に、丁寧に読んだ。…伏線入れすぎじゃないかな?笑
あれもこれも繋がる、繋がる😂 もう、2周目は退屈している暇はなかった。

買ってよかった本当に買ってよかった。2周目でノーマークだった狩野…。狩野!!!

辻村深月のおかげで今幸せ。「スロウハイツの神様」を読みながら大量に注文してしまった。
先に3周目するか。それとも別の作品を読むか。幸せな悩みすぎる。
こんなに作品があるなんて。(まだまだあるけれど)辻村深月はコウちゃんであって、環なのか。

わーい幸せー!どれから読もうかなー!ってもう決まってる。次は「凍りのくじら」

レビューで見てしまったんですよね、次読むなら凍りのくじら。って。でも、これ無差別に読んで、「あ!!!」って気づく瞬間に遭遇する楽しみもあるな。と今更思った。
もう、スロウハイツの影を気にしながら「凍りのくじら」読んじゃうもの。

スロウハイツの神様(上)
スロウハイツの神様(下) 



         

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